健康相談に力を入れるきっかけは、私が１３才の時に３９才で肝臓がんで亡くなった父のことと、父亡き後育ててくれた母が子宮頚がんになり、抗がん剤に苦しむ姿を見たことです。
父の死は、診断された時には同時に余命宣告された状態で、その後はあっという間でした。子どもながら初めてがんという病気を身近に感じたのがこの時です。それからは母が父の後を継ぎくすり屋を続け、私と妹を育ててくれました。

私もくすり屋を継ぐために薬学部に進むつもりでしたが、自分のやりたいことがあり、２０才までと決め、その後は名古屋の薬局で勉強させて頂き、くすりの共立に戻ってきました。それから薬種商の資格をとり現在も母と一緒に働いています。
それまでは東洋医学や民間療法は眼中になく、あまり勉強しませんでしたが、２００２年に母ががんになり、手術、抗がん剤治療をはじめると、なんとか力になりたい想いから、西洋医学以外で何か良い方法がないのかを探し勉強し始めました。個人的な思いにはなりますが、知れば知るほど西洋医学単独での治療に限界を感じ、積極的に漢方や健康食品、食事に血流を良くする生活習慣などを改善してもらいました。結果、抗がん剤の副作用も回復し、２０年経った今でも大きな病気もなく元気に店頭に立っています。
この経験があり、西洋医学だけではなかなか良くならず悩んでいるお客様のために、できることがあるのではないかと、徐々に健康相談に力を注ぐようになりました。がんに限らず、子宝やアトピー性皮膚炎などの相談も増え、「薬（化学薬品）が減ったよ」「前よりも体が楽になった」「もっと早くこればよかった」などうれしい声を頂けるようになりました。
そう言って頂けることがうれしくて、また力になり頑張れる原動力になっています。いろんな考え方、治し方があると思います。私は西洋医学だろうが、東洋医学だろうが、民間療法だろうが、食事や生活養生、心の持ち方だろうが、副作用なくつらい症状が良くなり、その人のためになるなら、どんな方法でもいいと思っています。

これからも、一人でも多くのお客様が笑顔で楽しく、元気にイキイキと生活ができる手助けができるこの仕事を続けていきます。